ポケモン対戦における「不意打ち択」の話
公開
2024-08-22 16:05

パソコンがないとあまりにも暇な日というのが存在する。
暇、暇、暇、友達と遊ぶ約束をせずに迎えた夏休みのとある日、というくらいの暇な日。

そういえば、発売日に買ってやってそんなになかったポケモンSV6,578円(税込)があるじゃないか!
ということで、シーズン1以来1年半越しにランクマッチに挑戦したので、その中の試合について話をしようと思う。




ひとまず、今のポケモン対戦環境の話をする。シングルバトル限定で。

今の環境は禁伝一体環境、禁止伝説級とされているポケモンをパーティに一体入れることができる。
禁止伝説級というのは、昔の対戦環境で使うことができなかった伝説のポケモンをさしてそう言われるようになった。
普段使いできる伝説のポケモンは準伝説ポケモンと呼ばれる。(ラティアスとかね)

つまり、今の環境はガララワニとかデビル大蛇で戦っているところにノッキングマスター次郎が現れるような感じだ。

やばいね。




私は黒バドレックスにした。

……ポケモンの知識がピカチュウとサーナイトで止まっているスケベな諸兄のために説明すると、なんか馬に乗ってる伝説のポケモンだ。
黒い方はペラペラで速い、白い方はカチカチで遅いと覚えておいてください。

理解できません。一般ポケモンが伝説ウマポケモンに勝てるわけがない……いやホントに。




とりあえずはランク区分で1番上のマスターボール級を目指すことにした。
20試合くらい勝ち越せば乗るので、目標にはちょうど良かった。

禁伝一体環境は色んなポケモンを見ることができて楽しかった。
グラードンだったりミュウツーだったり、中にはケッキングを使ってる人もいた。そのポケモンは伝説のポケモンじゃないですよ。

それと私がやってない間に知らないポケモンが増えていた。
テラパゴスとかオオニューラとかガチグマとか……私が知ってるのはオーガポンのはれんちな絵だけでした。

途中TOD(Time Out Death)などの不快な負け方をしたが、なんやかんやで25勝6敗、まあまあくらいでマスターランクに到達した。




ここまで一切出てこなかったが、1試合だけ、とてつもなく熱い試合があった。

このゲームには"ふいうち"という技がある。

必ず先制できる(優先度:+1)。そのターン相手が選んだ技が攻撃技ではない場合や、優先度などの関係ですでに攻撃を終えていた場合は失敗する。

相手が選んだ技が攻撃技なら先を取って殴ることができるというクソ強技である。

では、こちらは一発で相手を倒せるが、相手からもふいうち一発で必ず倒される場合どうだろう。
当然、相手がふいうちを打つタイミングで攻撃をすると倒されてしまうので、変化技(かたくなるなど)を打つ必要がある。
じゃあ相手が試合中ずっと不意打ちを打ってきたらどーすんの!!!となるが、勿論そこはゲームフリークも考えている。
技にはppという、打つことができる回数が設定されている。
不意打ちのppは8である。
つまり、不意打ちを8回透かせば、こちらが勝つことができるのだ!

が、当然相手は好きなタイミングで不意打ちではなく普通の技で殴ることもできる。

私は相手が不意打ちを打たないタイミングで攻撃したい。
相手は私が攻撃するタイミングに不意打ちを合わせたい。
お互いが不意打ちと変化技を選んだタイミングは何も起こらない。

つまり、アイコが存在する回数制限付きのジャンケン。
限定ジャンケンである!

ただ、ここで選べるジャンケンには裏技がある。
不意打ちを透かせる変化技の中に、その裏技があるのだ。


3ターンの間、相手は最後に使用した技しか使えなくなる。ただし、PPが0になると解除される。

そう、相手の不意打ちをアンコールで縛ってしまえば、この択は実質相手の不意打ちを3回透かすだけのゲームへと変貌する。(ここでライアーゲームのBGMが流れる)

わかるか?福永、お前は3回の不意打ち択で俺にトドメを刺さなければならない。できるかの?儂に復讐を……

この不意打ち択を完全に制して勝利した試合が、今回のランクマッチで最も素晴らしい試合であったといえる。
気持ちよかったです。

了!