好きな架空の言葉の話
公開
2025-08-18 04:55
初投稿です。
「月焼け」という言葉にハマってずっと脳内にこびりついている。
この言葉は造語なのだが、とある海外の同人ゲーの翻訳Modに採用されている表現だ。
翻訳元の言葉は「Moonstruck」という言葉で、ゲーム内では月の光にあてられて発狂し姿が怪物になる現象のことを意味している。
Moonstruckという単語は現実に存在していてこれも発狂という意味があるので、ゲームではほぼそのままの意味で言葉を使っているということになる。
翻訳するにあたり率直に「発狂」にしなかったセンスが好きでこの造語を使った理由はなんなんだろうと考えたのだが、多分「日焼け」が由来なんじゃないかと思う。
日焼けという言葉は英語では「Sunburn」というがこれは程度の軽い健康的な日焼けという意味で、火傷に近い重度の日焼けのことを「Sunstruck」というらしい。
この悪影響が出るほどに光に当たることから繋がって「月焼け」という翻訳になったんじゃないだろうか。
月の光に焼けるという現象は無いけどだからこそこの造語には特別な現象の表現になってて、日本語と英語の文化というか認識というか、言葉のもつ意味や造りの違いを感じてとても好きな翻訳なのだった。
余談だけどムーンストラックという言葉は「月光条例」という漫画でも使われていて、月の光の影響で人物が狂うかのように変化する現象の名前になっている。
ルナ(月)からルナティック(狂気的)という言葉が生まれたり人が狼男になったりしていて、昔から人は月の光で変になってたんだなあと思いました。