kyo1roの日記
公開
2025-05-08 17:26

5/5朝、祖母が亡くなった。92歳になったばかりだった。
ボケて施設に入り、ここ10年で会ったのは3回ぐらい。いずれも挨拶程度で、向こうも俺のことを認知していたか怪しい。

俺が生まれたときから実家を離れるまでは祖母と同居しており
ボケる前は、食事の用意や洗濯など、家事もしていた。
父はろくでなしだったので、母と祖母によって俺と姉は育てられたと言える。

そんな祖母の死に目には会えず、俺が病院に着く20分前ぐらい?に息を引き取ったらしい。
ここ15年、まともに会話もしていないけれども、顔を見ていると涙が止まらない。

それから火葬されるまでの間は、なるべく祖母の近くにいた。
近くにいて、祖母のことを思い出して、ダメな孫だったなあ、と後悔して。

祖母はなんと10人兄弟だった。
10人兄弟のうち、この世を去ったのは6人目らしい。
ご存命の弟、妹が隣県から駆け付けた。もちろんすごい高齢なのに、スピード感にビビった。

感じたのは、ご高齢の方々は、死に対してあまり悲観的でないこと。
そりゃそうだ。兄弟で6人目だし、年齢的に自分自身の死もそう遠くないものだと認識もあるだろう。
そんな死生観?による温かさというか、空気の軽さにかなり救われた。

母と叔母も、泣き叫ぶとかそういったことはなく、悲しみつつも事務的なことと向き合っていた。
俺はあんまり役に立つ場面もなかったがゆえに、余計に祖母とゆっくりする時間ができた。


家族葬にした。
家族葬と言っても、母の兄弟がめちゃくちゃ多い関係上
「こんな時にしか会わない親戚」がそれなりの数が来るため、けっこう忙しい。

通夜は、少しずつ親戚が帰っていき、20時ぐらいからは一切気を張る必要のない面子になった。
最終的には母・姉・姪が葬儀場に泊まっていった。
今気付いたけど、祖母から見たら直系の子・孫・曾孫じゃん。素敵だね。


「俺が死んだら、こんな風に身内に集まってほしいな」と想像する雰囲気と合致していたので
祖母も喜んでくれてるんじゃないかな。
残された側としても、ゆっくりと祖母のことを思い出して、気持ちの整理をできたつもり。



天国で、ソファで愛犬と寛いでいてほしい。
言及